おしゃべりぼくろ

万年筆と手帳と文房具が好き

ピンク色の呪い

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先日、ピンク色のタイトスカートを購入した。
おそらく自分では絶対に手に取らなかったと思うのだが、スタッフの方が提案に持ってきてくださった。
試着してみるとそれが思ったよりしっくり来て、けれど基本的にはピンクを選ばないわたしはその案件を一旦持ち帰った。
しかしどうしても気になってネットショップを覗くと、なんとセール価格になっていたので迷わずカートに入れた。




わたしがピンク色に惹かれたのは初めてと言っても過言ではない。
普段わたしが着たことがあるのは「マゼンタ」である。ピンクではない。
わたしが言う「ピンク」は、桜だったり桃だったりピンクリボンのマークのようなピンクだ。
所謂女の子カラーとされていて、これは昔から大の苦手だった。
アレルギー体質なんだと思う。ピンクに対して。
「ピンクを着ている自分」というものにだろうか。
これは自分がかけた呪いの一つだ。
少しだけど、この呪いの効力は切れ始めたらしい。


一つ許容すると、今度はとても目に入るようになって、最近ピンクのアイテムが気になって仕方ない。
大人でも着られるピンクはどのラインなのかを吟味しながら選ぶことにする。




話は変わって、ほんの最近まで自分をPC冬ど真ん中だと思っていたけれど、冬ダーク/夏スモーキーの混合、もしくは16分割・ブルーベースのどれかに分類されるのでは?と思うようになってきた。
PC冬の説明でよく出てくるビビッドな色が、しっくりこないような気がした。
真っ赤な口紅がぴったり似合うはずなのに、何だか色に負けている。
頭に「?」を浮かべたまましばらく過ごしていたけれど、8/16分割のPC判断を知って納得した。


彼や友人に大好評なので恐る恐る着ているブラウスの色は、夏スモーキーの得意なパウダーブルーだし、今回意外にしっくりきたピンクはモーブ系で、16分割クールサマー/ウィンターに該当しているようだ。
本当は自己判断ではなくプロ診断を受けた方がいいのだろうけど「これだったんだ」と納得した。
今まで感じていた違和感がスッと消えていった気がする。




今でこそスカートばかり着ているわたしだけど、学生時代はスカートなんて全く履かなかった。
コンプレックスが強すぎて、そんなものは身につけてはいけないと思っていた。
スカートというのは可愛らしい女の子しか着られないアイテムという認識だった。
まったく被害妄想と自意識過剰を拗らした女だ。


その呪いは今でも少し残っている。
慣れないものを着るのはとても勇気が必要で、特に女性らしいデザインのものはドキドキしてしばらく会社には着ていけない。
身近にいる信頼の置ける人間の反応を二重三重と確認して、ようやく身につけて出勤できる。
基本的に傍若無人なのに、こういうところは臆病である。


coucou143.hatenadiary.com




どうやらわたしはフェミニンな格好が似合うようだ。
避けていたアイテムの方が似合うと知ったとき驚愕した。
今までの認識は何だったのかと。思い込みは恐ろしい。
そこから取捨選択して、自分のキャラクターに合ったものを選ぶのに苦労した。
今でも全てが正しいと胸を張れるわけではない。
現に夏スモーキーのことなんて頭になかった訳だし。


フェミニンといっても、少女のような可愛らしい格好がしたい訳ではなくて、女らしい格好がしたい。
素敵な女性だと思ってもらえるように日々格闘中である。




今回いつもと文体を変えてみました。
どうでしょう。ふふふ。