少し前までは残暑で蒸し暑い日が多かったのに、あっという間に肌寒くなってきましたね。
季節の移り変わりに、はっとさせられます。
どうも、あかいろです。
先日「鍛高」の記事をアップしました。
愛用している万年筆の紹介は、思っていた以上に筆が乗って、さくさく完成させることができました。
やっぱり万年筆って良いな…としみじみ感じている今日この頃です。
それでもって、次はどの子を紹介しようかなーと、万年筆ケースをうきうき眺めていたのですが。
ふと目につくのは、使用頻度も高く、思い入れも強い1本。
カスタムレガンスです。
レガンスには常にインク入れていて、購入して何年か経った今でも見惚れてしまうくらいにはお気に入り。
Twitterでは定期的にレガンスはいいぞレガンスはいいぞ、と念仏を唱えているし、Instagramではほとんどの投稿に写ってるんじゃないか?ってくらい高確率で登場しているので、ここでもとっくに語り尽くしてるものだと思ってたんですよ。
改めて確認したら、全然語ってなかった。いや嘘でしょ?
急にうちの赤レガンスの話しますね。うちの子はサシ(?)が入ってるとことそうじゃないところが、縦に交互にある感じなのね
— あかいろ (@akairo_1634) 2020年10月25日
▲念仏を唱える図だからゆっくりと軸を回すと、炎が燃えて→落ち着いてを繰り返してるように美しいの。多分この軸は個体差があるから全体的にサシが入ってる子もいて、それも絶対美しいけど、一見細やかに見えて情熱的なうちの子が一番だよ!!!
— あかいろ (@akairo_1634) 2020年10月25日
わたしにとっての正妻はカスタム74だとしても、レガンスは世継ぎを産んだ側室みたいな、そんな立ち位置なんですよ!
ごめんなさいねわかりにくい例えをして!
けど、こうとしか表現出来ないんです!
なのに語っていないですって…?
そりゃあ記事にするしかないでしょう。
ということで、前置きが長くなってしまい申し訳ありません。
今回のうちの子自慢は「カスタムレガンス」です。
舶来品のようなデザインと国内産の書き味
さて、カスタムレガンスの特徴というと、やっぱり軸のデザインでしょう。
わたしはレガンスの魅力を伝える際、こう伝えることが多いです。
「イタリア製万年筆のようなデザインと、国内産万年筆のような書き味を実現した1本」
大理石のような艶々とした軸は、当時、PILOT製万年筆の中ではとても珍しいものでした。
PILOTはよく言えば「落ち着いた」、悪く言えば「無難な」デザインや色の製品が多い印象で、ポップな色合いの製品が出るといちいち「おっ!?」となっていた気がします。
レガンスは、そんなPILOT製品からはっきりと一線を画していました。
カラーバリエーションも豊富で、レッド、ブルー、ブラウン、ブラックの4色展開。
そのすべてがまた違った美しさで、わたし達を魅了してくれるんです…!
万年筆を使い始めて、すぐにレガンスに興味を持っていましたが、連日飛び込んでくる限定商品の情報を追うことであっぷあっぷになっていて、定番商品は後回しにしていたんですね。
正直、定番商品はいつだって買えるだろうという慢心があったと思います。
しかし万年筆がお好きな方ならよく知っている事実でしょう。
そう、定番商品も永遠ではないということ。
数年に一度、製品のリニューアル、廃盤というのが起こってしまうのは、仕方がないことです。
だから万年筆愛好家は定番品にも目を向けていなきゃいけないんですよね…。*1
残念ながらレガンスも2018年に廃盤になってしまいました。
理由ははっきりと覚えていませんが、確か、軸の材料の加工が難しくて、廃盤に至ったのだと記憶しています。
廃盤になる製品の理由のほとんどが原材料の入手が難しくなったり、金型が故障し修理することも出来なかったり、ですね。
そういえばセーラーの「雪椿」が廃盤になった理由は、軸に使用されているラメの入手が出来なくなったからでした。
(まあ、その後華麗に転生してリニューアルしていましたけどね)
廃盤情報を聞き、駆け込み購入!
さて、わたしがカスタムレガンスのレッドを手に入れたのは2018年の1月末頃だったかと思います。
廃盤の情報が入ってきて、駆け込みでゲットしたのでした。
当時、初めの情報だと、カスタムレガンス、レガンス89sの「ブラウン」のみ廃盤ということでしたが、その後すべての色が廃盤になると発表があったのです。
廃盤の情報が入る少し前、カスタムレガンスが欲しくってウンウン唸っていたわたしに対して、夫(当時はまだ恋人)が誕生日プレゼントとして贈ってくれると約束してくれました。
わたしの誕生日は3月。けれど情報が出たのは1月。*2
今までの傾向から、廃盤情報が出た商品は市場から消えるスピードが早く、特に、店舗数が少ない札幌ではあっという間になくなってしまうということは、すぐに予想がつきました。
そんでもって、また悩みだしたわたしを見かねた夫が、予定を前倒して購入してくれることになり、全力感謝。
店舗にはまだカスタムレガンスもレガンス89sも全色残っており、実物を手にしながら検討出来ました。
実物を目にするまでは「レッド一択でしょう」と考えていたのですが、実際には全ての色がそれぞれ綺麗で、良い意味で期待を裏切られてしまい…!
思いもよらず、店頭でも悩みまくって、ですが初志貫徹でレッドにいたしました!
ショート軸のレガンス89sも、ころんとしていてとっても可愛かったです。
全長や軸の太さが若干細いのと、キャップのデザインも少し違いました。
手の小さいわたしにとってはこちらの方が、サイズ的に良かったのかもしれませんが、大は小を兼ねるじゃろ、という安易な考えでカスタムレガンスの方にしました。ワハ。
ちなみにタイミングの話で言うと、ひとつミラクルがあって。
カスタムレガンスのレッドを購入したお店が、3月には閉店していたんですよね。
穴場だったのでかなりショックでした…。
なので誕生日まで待っていたら、手に入れられなかった可能性も十分に考えられます。
特に、店舗で新品を正規の価格で、というのは難しかったかもしれません。
あのタイミングだったから軸の色も、字幅も、カスタムレガンスにするかレガンス89sにするかも、全て十分に検討することが出来て…本当に幸運でした。
後日ブラックもゲット!
レッドが手に入って大満足だったのですが、ご縁があり、昨年・2020年にブラックもお迎えしました。
レガンスシリーズは人気が高いようで、オークションやフリマアプリでも中々定価程度の価格のものは見つけられず、そんなに集中して探してもいなかったのですが…。
なんていうか、今ってコロナ禍じゃないですか。
おそらく様々な影響で、断捨離する人が増えたんだと思います。
今まではほとんど見られなかったような商品が、オークションやフリマアプリに出品されていました。
確か、定価よりも少し安かったんじゃないな…皮肉ですが、これもタイミングということで購入を決めたのです。
▲仕事が忙しすぎてご褒美でも買わなきゃやってられなかったみたいですねご縁があり、黒レガンスをお迎えいたしました!🎉あーーーようやっと手に入れられたよう!今月頑張って仕事した甲斐あったー!!!自分へのご褒美です!!!#開封の儀 #万年筆 #カスタムレガンス pic.twitter.com/NVFD08ASvf
— あかいろ (@akairo_1634) 2020年10月27日
手にした時、そして先に購入したレッドと並べた時、嬉しかったなあ!
こんなご縁もあるんだなーとしみじみしてしまいました。
レッドは中字、ブラックは細字なので、それぞれにPILOTのブルーブラックを入れて常に稼働させています。
書き味はどちらも最高です!
こうして2色並べてみると、ブルーとブラウンも欲しくなっちゃいますよね。
何がなんでもゲット!というよりは、のんびりご縁を待ってみるのもアリかな〜〜。
ということで、今回はレガンスについて大いに語ってみました。
いやぁ〜この子に関しては、タイミングってあるんだね。の一言つきます。
今は後継?とも言われているカスタムヘリテイジSE狙っていて、次買うとしたらそれかなと。
万年筆は楽しいね。
以上、ではまた!