おしゃべりぼくろ

万年筆と手帳と文房具が好き

いまさら「図書館戦争シリーズ」に夢中になってしまった話

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どうも、あかいろです。


万年筆や手帳にキャッキャウフフすることの多いわたしですが、読書も趣味のひとつです。
けど、比較的読むのが早いほうなので、あっという間に読み終わってしまうのが、何となく勿体無くって最近は小説を買わなくなりました。
変な貧乏性発動中です。
(まあ、勿体無いという考えがおかしい気がなくもないが)



そんなわたしがよく利用しているのが、図書館。
先日マリア様がみてるを読了できたのも、図書館があったからです…感謝感謝。


さて、そんなことには関係ないんだけど、今さらですが図書館戦争シリーズ』読了&映像作品全部観たよーって話です!


※以下、ネタバレとオタ要素の危険性があるので、注意!



 

きっかけとあらすじ


きっかけは「筋肉ゴリラな岡田くんが観たい」という若干意味不明な理由で彼が借りてきた同作映画でした。
あまり邦画を観ないわたしはちょっと渋っていたのですが、観たら面白くて!
基本アクションも好きだし、恋愛物はラブコメが好きなので、ぴったり。



あらすじはこんな感じ。

2019年(正化31年)。
公序良俗を乱す表現を取り締まるメディア良化法が成立して30年。
高校時代に出会った、図書隊員を名乗る"王子様"の姿を追い求め、
行き過ぎた検閲から良書を守るための組織・図書隊に入隊した一人の女の子がいた。
名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、
エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが……!?
様々な困難と出来事、そして、本を狩る組織・メディア良化委員会にひたむきに立ち向かう、郁を始めとする図書隊の面々。
そう、すべては本と自由を守るため……。


ちょっと極端な世界観ではありますが、情勢の描写が丁寧だったので、すっと入ってきました。
映画などの映像作品では、冒頭にメディア良化法についての説明が入りますが、その作り込みはとてもうまかったと思います。



個人的な感想


有川浩の作品は『三匹のおっさん』シリーズを読んだことがあります。
その時も思ったのですが、この方の言葉選びは易しいです。
サクサク読めて楽しかったし、言葉選びが易しいからといって別に展開が甘いわけでもないし。


わたし、小難しい言葉の羅列とか苦手なので、そういう意味では自分にぴったりの作品だったなと思いました。
女性作家だからなのか、文体そのものがやわらかい印象でした。



あっ、でも笠原はめっちゃ暴言吐いてたな。


「離せ、死ね、このクソ堂上!!」


とかね! まあこれは笠原らしさなのでね!



ちなみに最初に実写映画から観ているので、小説も知っているストーリーばかりで、すぐ頭に入ってきました。
小説が原作で実写、もしくはアニメ化した場合、原作読むか否かは分かれると思いますが、
わたしは元々先に原作小説を読む派。
でも映像を先に観た方が小説が読みやすいことは事実なので、どちらにも良さがあるのかも。



ただ、実写ではカットされてしまった小ネタを拾えてよかったです。
熊殺しの下りでは彼と一緒にけたけた笑いました。


「あんたの中ではクマって認識した上で殴ったってことよね。女として有り得ないわ、あんた」


この柴崎の台詞、容赦ないけどくっそ笑った。ごめん笠原。
ていうか、小説が苦手な彼も読めていたし、やっぱり軽めに読める文体なんでしょうね。


ケンカップル最高(Wピース)

さて、わたしの性癖はケンカップル。
そしてこの作品メインCPが2組もケンカップルいて、もう、んんんんんんって感じでした(語彙力)


堂上と笠原の物理的な喧嘩も、手塚と柴崎の口喧嘩も、どちらも大好物なので言うことなしです。
というより「図書館戦争」ってCP多すぎませんか。
隊長と折口さんとかもあるし。『ウェイティング・ハピネス』ではわたしも正座でウェイティングしそうだったよ…。


実写版では恋愛の様子についてはあまり描かれませんでしたが、
ああいう終わり方も余韻があっていいかもしれない。
映画で恋愛について続編とか出たらそれはちょっと興ざめかも。観るけど(わがまま)。


実写は『BOOK OF MEMORIES』が一番好き

映画2本のアクションシーンすごくかっこよかったんだけど、戦闘シーンの長さで銃声に疲れてしまいました。
あ、ストーリーはもちろん好きです。
原作を読んでわかったけど、色んな所の抜粋でしたね。


映画で特に好きだったのは2作目の、仁科が未来企画代表の手塚慧と良化委員会との会合に乗り込んでいくシーンですね。
大きく荒立てている訳ではないのに迫力のある声にぐっと引き込まれました。




ただやっぱり一番はドラマの『BOOK OF MEMORIES』です。


小牧教官と毬江ちゃんの恋のお話が中心なんだけど、
冒頭の大外刈りとか、ビール飲んでる小牧の「ふーん?」とか「黙っててよこの朴念仁!」の時の隊長はじめとした隊員のにやにやした顔とか好きなシーンが多すぎる。



けど、クライマックスは会見のシーンかなと思っています。
小牧のために勇気を出して声を出し、自分の言葉で意見を言う。
この辺り、「どうして喋れないのか」っていうところの説明がドラマは少し弱くて残念でしたが、
それを差し引いても、土屋太鳳ちゃんの演技は素晴らしかった…。


「わたしには好きな本を読む自由もないんですか。差別しているのは、どっちですか。」


この台詞は何度観ても泣いてしまう…。
毬江ちゃんの会見のシーンで泣いていた、一緒に観ていた彼でしたが、
その後、2人の抱擁から小牧が毬江ちゃんの耳元で、


「子どもに見えなくて困ってるよ」


とささやいたところで、わたしの肩ぶっ叩きながら「ヤッダァァァ、何、もぉぉぉお!!!」とオカマのような声を出してました。
「エッチ!エッチ!」とも叫んでましたね。面白い人です(誉めてる)


確かにあのシーンの田中圭くんはとてもエッチでしたね!!みなさんも映像でお楽しみください!(?)



まとめ

この作品では言論統制について描かれていました。


もちろんメディアが使う言葉には、ある程度、適切・不適切の基準は必要だと思う。
ですが、言葉を狩りとって良い社会になるとはわたしは思えませんでした。


文中に「木島ジン」という作家が出てきます。
この作家はメディア良化委員が定めた違反語を一切使わずに差別的な内容の作品を生み出しました。
言葉は、その単語自体だけに意味を持つものではなく、その前後の言葉や状況によって意味が左右される。
ただ闇雲に言葉を規制することのばかばかしさを示唆しているように思えました。



「言葉」って難しいです。
生き物のように常に変化していくから、こちら側が対応していかなければいけない部分もある。
だけど外側にあるものだけで物事を見るのではなく、その奥にある真意を読み取れるようになりたいと感じました。


まあそれを抜きにしても、アクションすごいし恋愛シーンもキュン死にしまくったし、実写版は岡田くんがかっこよすぎだしで、
ずっと興奮しながら観られる作品だったので、オススメです。今更感すごいけど!


とりあえずわたしは漫画も含め、この作品を全部追いかけます!



以上、ではまた!