おしゃべりぼくろ

万年筆と手帳と文房具が好き

一人暮らしと親子の仲

 
 
どうも、あかいろです。
4月に入り、新生活を迎える方も多いのではないでしょうか。
わたしは自立してしばらく経ちました。
今回は、一人暮らしを始めた後に変化した母との関係性について話したいと思います。
この記事は以前公開していた非公開記事を編集し再度アップしたものです。
 

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 母子家庭で育ったわたしが、母と二人で暮らしていた家から自立し、一人暮らしを始めたのは2015年1月のことでした。

引っ越す直前にいろいろなトラブルが起こってしまい、もうクタクタで「一刻も早く引っ越しを終わらせたい」という気持ちでいっぱいでした。
ですから、一人暮らしを始めて寂しいと思うこともありませんでしたし、母に連絡することもないまま、その年の夏を迎えました。
 
 
 
お盆休みの手前、母から連絡がありました。
そのとき母は、疲れたような、珍しく寂しそうな口ぶりで電話をしてきたのです。
ああ、何かある、直感的に感じたので詳しく聞いてみると、親戚が立て続けに亡くなったりと、良くないことが続いたようでした。
しばらく話した後、母は通話をこんな風に締めくくりました。
 
「一緒にいるときは喧嘩ばかりしていたけど、何もなくても電話するようにするね。
あなたもメールとかで良いから、気が向いた時は連絡ちょうだい。」
 
 
 
先日は、わたしの誕生日プレゼントを買ってくれるということで、一緒に買い物をし、カフェでお茶をしてきました。
以前のわたしたちでは考えられないことです。
そんな中で母は、まるで自分の子育ての反省をするかのように、ぽつりぽつりとわたしが生まれた頃のことを話し始めました。
 
 
 
母は身体が弱い上に、高齢出産だったので、出産前2か月も入院したそうです。
お腹の張りが酷くて病院に検査に行ったら、即入院。
そこからは朝の洗顔とトイレに行く以外は絶対安静。そしてほぼ24時間の点滴。
生涯で忘れられない2か月だったと笑いながら話していたけど、そりゃあ濃い。そして母は強い。
 

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一度流産を経験し、その後自然妊娠が出来ず、不妊治療をしようとして病院に行って、妊娠が発覚したそうです。
母は笑いながらこんなことを言いました。
 
 
「病気のことがあるから、産むなら1人しか無理だろうと思ってた。
だから1度目の妊娠で子供がもし無事に生まれていたとしたら、それと不妊治療をしようと大きな病院を受診していなかったら、あなたは生まれてない」
 
 
 
 
わたしの父は中々の毒親で、真昼から酒は飲むし、暴力は振るうし、極めつけにギャンブル好きっていう典型的なダメ男。
母が入院したとき、父はパチンコをしていて連絡が取れず、たった一人でタクシーに乗り、病院で向かったそうです。
本当にクソだな。
 
ついにわたしが生まれるというときも、仕事があるから行けないとかってごねたそう。
最終的には来たらしいけど、来るなら駄々こねんないで来なさいよ。
…この話はもう10年以上繰り返しされていますので、どうか既婚者の男性の皆さん、妊娠中の奥さんへの言動には細心の注意を払ってくださいね。一生言われますよ。
 
 
 
 
そんな苦労をして生まれてきた一人娘は、20代まで大反抗期が続くわけですから、人生やってられませんよね。
自分も結婚や出産を考える年齢になってきましたので、しみじみと聞き入ってしまいました。
大人になったんだなと実感し、母の過去の想いを改めて聞き、感動しました。
そして、自分みたいな娘が生まれたら嫌だな、と(笑)
 
少しずつですが、親孝行もしていきたいなと強く感じたひと時でした。
 
 
 
 
正直母とは仲が悪くて、何度も反発してきたし、傷つく言葉をかけられたり、逆に罵倒することもありました。
 
けれど離れて暮らすようになってから、親子の仲が少しずつ良くなっていきました。
生活を新たにすることは、はじめはバタバタしますが、嬉しい変化も増えるものです。
わたしにとっては家族について考え直すタイミングになりました。
 
 
ですから皆さんにとっても身の回りについて改めるきっかけになるんじゃないかなと思うのです。
大変なことも多いけど、新生活を迎える皆さんに幸あれ!
 
では、また。